「片働きで世帯年収1,000万円」と共働きで「世帯年収1,000万円」。
世帯年収としてはどちらも同じ1,000万円ですが、どちらが手取りが多い(お得)かご存知ですか?
もしこのことを知らずに、夫が育児や家事に参加せず、年収を上げようと毎日必死に働いているのであれば、是非最後までお読み下さい。
年収1,000万円以上のサラリーマンはわずか6.2%
サラリーマンなら誰しもが年収1,000万は憧れの的。
有名企業・大企業に入社して、出世して、部長になって・・・そんなサラリーマン人生を夢見ている(いた)方はすごく多いと思います。
ところが、下記の表を見てお分かりの通り、年収1,000万円以上のサラリーマンはわずか6.2%程度しかいないのです。
年収 | 給与所得者数(千人) | 構成比(%) |
---|---|---|
〜100 | 884 | 3.2 |
〜200 | 2,051 | 7.5 |
〜300 | 3,703 | 13.4 |
〜400 | 5,150 | 18.7 |
〜500 | 4,717 | 17.1 |
〜600 | 3,571 | 13.0 |
〜700 | 2,324 | 8.4 |
〜800 | 1,645 | 6.0 |
〜900 | 1,103 | 4.0 |
〜1,000 | 698 | 2.5 |
〜1,500 | 1,243 | 4.5 |
〜2,000 | 267 | 1.0 |
〜2,500 | 75 | 0.3 |
2,500超 | 104 | 0.4 |
(参照)国税庁:民間給与実態統計調査
さらに、この6.2%の方たちもこの先ずっと年収1,000万円を貰い続けることができる保証はどこにもありません。
高い年収を貰っている分、責任感やプレッシャーもあり、これから何年も何十年も貰い続ける事は決して楽なことではないはずです。
それにも関わらず、年収で1,000万円を超えてくると、大抵の方は、気持ち的にリッチな気分になる(お金持ちになったと勘違いする)ので、お金の使い方も荒くなります。
そして、見栄を張ったり、贅沢になり、手元にお金が残らないということが起こり始めるのです。
一度、上げてしまった生活水準はなかなか元に戻すこともできず、損してしまいがちな年収なのです。
それでも、孤軍奮闘で年収1,000万を目指しますか?
日本は共働き世帯にすごく有利な税制度
年収を上げようと夫が孤軍奮闘で頑張っていても、年収1,000万が現実的ではない場合は、妻と協力し、「世帯年収1,000万円」を目指してください。
世帯年収1,000万円であれば、多くのご家庭で現実味が帯びてきます。
そして、何よりも、「方働きで世帯年収1,000万円」より「共働きで世帯年収1,000万円」の方が控除額が少なく、手取りが多いためお得なのです。
どの程度お得かは、下記の2つの表を見て頂くと、その違いが明確ですのでご覧下さい。
世帯年収1,000万円時の共働きと片働きの手取り比較
手取り(共働き) ※()内は内訳 | 手取り(片働き) | 手取りの差額 |
---|---|---|
(夫500万:妻500万の場合) ¥7,928,226 | ¥7,362,783 | +¥565,443 |
(夫600万:妻400万の場合) ¥7,915,728 | +¥552,945 | |
(夫700万:妻300万の場合) ¥7,828,479 | +¥465,696 |
世帯年収800万円時の共働きと片働きの手取り比較
手取り(単独) | 手取り(共働き) ※()内は内訳 | 差額 |
---|---|---|
(夫500万:妻300万の場合) ¥6,393,829 | ¥6,053,436 | +¥340.393 |
(夫400万:妻400万の場合) ¥6,420,144 | +¥366,708 |
(前提)
・社会健康保険も会社により異なりますが、ここでは一律4.1%としました。
・厚生年金は、等級を考慮せず14.288%(自己負担は半分)としました。
・雇用保険は、等級は考慮せず1.75%(自己負担は半分)としました。
・生命保険・損害保険などの控除は合計5万円としました。
夫ひとりで年収1,000万円稼ぐよりも、妻にも働いてもらい夫婦の収入を合算した「世帯年収」で1,000万円の方が、手取りで約55万円もお得なのです。(世帯年収800万なら約35万円お得)
日本は共働き世帯に有利な税制度なので、給与から控除される「所得税」が片働きの場合と共働きの場合では大きく異なるためです。
ともさぽ夫婦になって、世帯年収600万円〜1,000万円を目指す
いかがでしたでしょうか?
それでもあなたは、ひとり(方働き)で年収1,000万円を目指しますか?
もし、現実的でないのであれば、これからは夫婦で共に働き続けることをお勧めします。
そのためにも、男性は積極的に育児と家事に参加し、女性が妊娠・出産・育児とライフスタイルが変化しても何らかの形で働き続けることができるように支援していくことが重要です。
仕事・育児・家事を共にサポートし合う、ともさぽ夫婦(共働き夫婦)になって、世帯年収600万円〜1,000万円を目指していきましょう。