看護師がパート職の面接で志望動機を上手に伝える方法とその例

あなたは志望動機をうまく話すことができますか?

看護師の採用面接を受けるにあたり志望動機は必ず聞かれる、面接官が重視する質問です。これはパートでも同じです。正社員の面接ほど志望動機は重視されませんが、それでも曖昧な志望動機では、パート職でも不採用になってしまいます。

志望動機を苦手だと感じる人は多いです。実は、面接では様々なことを聞かれますが、病院・施設ごとに伝えることを変えないといけないのは志望動機だけです。その病院・施設のためだけに準備するのは大変なので、多くの方が準備不足のまま面接に臨んでしまうのです。

先に結論を言ってしまうと、志望動機は

「(他の病院・施設ではなく)貴院へ入職することで、私の転職理由が解決されます

という内容を伝えられればOKです。

「そう言われても…」と、頭にハテナが浮かんだ方も多いと思います。後ほど詳しく説明しますが、これが面接で志望動機を話す時の軸になるので、とても重要です。

この記事では、人材紹介会社でキャリアアドバイザーをしていた筆者が、看護師がパート職の面接で志望動機を上手に伝え、合格するための事前準備方法や効果的な話し方について説明します。

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志望動機の失敗例

まずはよくある志望動機の失敗例をあげてみます。この記事を読んでいるあなたも、このように志望動機を話してしまった経験があるかもしれません。

失敗例1)どこの病院・施設でもいい内容になっている

以下の2つの志望動機を見てください。

  1. 「貴院は大病院で社会的な信頼が高く、そのようなところで私も働きたいと思い、志望しました」
  2. 「貴施設の募集を拝見し、これまでの私の看護師としての経験を活かしていけると思い、志望しました」

1つめは、大病院であればどこでもいいと感じられる内容です。面接官に「それなら他の大きな病院でもいいのでは?」「なぜ大きな病院で働きたいのですか?」と聞かれたら、言葉に詰まってしまいそうです。

2つめは、「経験を活かせる」という観点自体はよいのですが、なぜその施設だと活かせると感じたのかが不明です。看護師の仕事ができるならどこでもいいように思われてしまうでしょう。

失敗例2)職場環境・待遇面ばかりになっている

今度は3つの例を見てみましょう。

  1. 「自宅から通いやすい病院で働きたいと思っていたところ、貴院の募集を拝見し、応募いたしました」
  2. 「貴施設の募集要項に残業が少ないと書かれていたので、応募しました」
  3. 「貴院は前職よりも給料が高いので、応募しました」

いやいや、さすがにこんなひどいこと言わないよ!と思ったかもしれませんが、私が面接対策をすると、3分の1くらいの方は最初にこのような志望動機を話します。実際に面接の準備を始めると「志望動機を考えるのってめんどくさい!」「近いことと給料以外に志望動機がない!」となってしまう人がわりとたくさんいるということです。

「待遇や環境面の志望動機しかないんだから、しょうがないじゃない!」と思う人もいるかもしれませんが、少し落ち着いてください。例えば旦那さんに対して「あなたは収入が悪くないし、安定した企業に勤めているし、浮気しなさそうだから結婚したのよ」と言ってはいけないことは誰でもわかるでしょう(仮に本音はそうだったとしても…)。それと同じことですよ。

志望動機は、転職理由の解決策

確かに志望動機は準備が必要ですが、どこの応募先にでも言えるような表面的な内容だったり、職場環境・待遇面の志望理由ばかりだったりすると、評価は下がります。ではどう話せばいいのかというと、冒頭にあげた

「(他の病院・施設ではなく)貴院へ入職することで、私の転職理由が解決されます

という内容を伝えることがポイントです。これは、言葉で聞いてもイメージしづらいと思いますので、以下の図を見てください。

 

現職・前職で働いたまま、目指す未来に近づいていける(問題なく働いていける)のであれば、転職する必要はありません。退職というのは大きなことなので、ちょっとした障害であれば、なんとかして乗り越えたはずです。それがどうすることもできない時に、人は退職・転職を考えます。つまり、

前の勤務先では目指す未来に進んでいけなかったけど、新しい勤務先なら大丈夫!

となっているはずです。もしそうなっていないのであれば、転職先選びが間違っている可能性がありますので、もう一度よく考える必要があります。志望動機が転職理由の解決策だというのは、こういうことです。

「目指す未来」というとなんだか大げさですが、「家庭と両立しながら仕事を続けていく」「職場で必要とされる存在であり続ける」「新しい知識の勉強を続けつつ、自分の仕事に誇りを持って働く」といったようなことで構いません。仕事を続けたいと考えているのであれば、こういった想いを何かお持ちでしょう。

応募した病院・施設についてよく調べる

さて、志望動機をまとめるうえで、応募先の病院・施設の情報収集は欠かせません。この情報収集、きっとほとんどの人が「めんどくさい」と思うでしょう。私も転職をした経験がありますが、正直、めんどくさいと思いました。

だからこそ、自分の転職理由とつながっていない表面的で浅い内容になったり、給料や勤務地などの「ホンネすぎる」志望動機になったりと、冷静に考えたらありえないものになりがちなのです。ここを手抜きせずに準備することで、他の応募者と差をつけることができます。

情報収集は、主にこの3つの手段で行いましょう。

  1. HPをよく見る
  2. 求人票をよく見る
  3. 実際に行ってみて、外観を見たり利用したりしてみる(近所の場合)

近所の小さなクリニックだと、HPがないかもしれません。その場合は3を中心にするといいでしょう。自分で利用する機会がなければ、友人・知人やママ友で利用した人を探し、話を聞いてみるのがいいです。

情報収集をするときは、漠然とHPや求人票を眺めても頭に入ってきません。以下の観点で見てみるとよいです。

  • 医療的な専門性や強みなどについて
  • 任される仕事内容について
  • スタッフの患者に対する接し方について
  • パート職に対する扱いについて
  • 働く環境について

病院・施設の魅力と、あなたが叶えたいことをつなげる

しっかりと情報収集をし、魅力を理解したら、転職理由(=課題)の解決策になることを集めましょう。例えば、以下の表のようなイメージです。

 

通常、転職を考えるときはその理由は1つではなく、複数の理由が重なります。それぞれの転職理由に対し、その解決策となる応募先の魅力を照らしあわせてみてください。もちろんすべてが解決するわけではありません。重要なのは、辞めるに至った特に重大な転職理由がクリアになることです。志望動機は、それを軸にしてまとめます。

面接で話す内容に整理する

さて、転職理由と企業の魅力の照らしあわせまでできたら、いよいよ面接で話す内容に整理しましょう。通常、面接では志望動機の前に転職・退職理由を聞かれます。そのため、すでに転職理由を話していることを前提としたまとめ方で構いません。

大まかには「貴院は◯◯が魅力で、それは私が前職で叶えられなかった△△に合っているので、志望しました。」という流れです。以下に例を2つあげます。参考にし、あなたの志望動機を整理してください。

例文1

HPや求人票を拝見し、貴院が医療知識や技術を学ぼうとする看護師を求めていることがとても伝わってきました。私はそのような勉強したいと以前から思っており、スキルアップをして仕事に活かしていきたいと思っています。貴院ではそれが実現でき、より充実した仕事ができると思い、志望いたしました。

例文2

貴院の診察を受けたことがある友人がいるのですが、お医者様も看護師の方々もとても対応が丁寧で、安心して診察を受けられたと伺っています。私が以前いた大きな病院ではそのような患者さん1人ひとりに対する丁寧な対応がしづらく、また病院側からも期待されていない環境でしたので、貴院のような患者さん本位の病院で看護師の仕事がしたいと思い、志望いたしました。

まとめ

いかがでしょうか。準備するのがめんどくさい!と思いがちな志望動機も、病院・施設の情報を集めてまとめることさえしてしまえば、あとはそれほど大変ではありません。情報収集も、ポイントをおさえて行うことで労力を削減できます。

大事なことなので最後にもう一度言いますが、志望動機は

「(他の病院・施設ではなく)貴院へ入職することで、私の転職理由が解決されます

という内容を伝えることがポイントでしたね。これを忘れなければ、面接担当者にあなたの気持ちがしっかりと伝わり、よい結果につながるでしょう。ぜひがんばってください!

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