看護師がパート職の面接で転職・退職理由を上手に伝える方法とその例

これから転職や職場復帰を考えている看護師にとって、面接は避けては通れません。面接で特に心配なのは、転職理由と志望動機をどのように話すかではないでしょうか?

転職理由は、うまく話さないとネガティブな印象を与えてしまいます。うっかり本音で話しすぎて評価を下げてしまわぬよう、しっかりと準備をして面接に臨む必要があります。

この記事では看護師がパート職の面接で合格するための、転職理由・退職理由の効果的な伝え方について説明します。よく読んで十分な準備をしてください。

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転職理由・退職理由の失敗例と面接官の気持ち

面接に来ている人は全員、転職や職場復帰を考えているので、前職を辞めた、または辞めたいと思っている人たちです。面接官は当然それをわかっています。ですが、転職理由・退職理由をあまりにもストレートに伝えてしまうと、マイナスの印象を与えてしまいます。

転職・退職理由の失敗例を上げてみます。ストレートに伝えた転職理由に対する、面接官の気持ちを表にしたものが以下です。

面接官の気持ちを見ると「もしかしたらうちでも◯◯になっちゃうかも…」という反応が多いですよね。本音をそのまま話してしまったことで、面接官にマイナスの印象を与えてしまっています。実はこれがポイントです。採用担当者はリスクをとりたがりません。例えば休日出勤など2〜3年に1日あるかないかだったとしても、万が一それが起こった時に辞めてしまうのでは?と考える人が大半です。

なぜそこまで敏感にリスクを避けたがるのでしょうか。その理由は、一度採用した人を簡単にクビにすることはできないからです。モノの購入やサービスの契約であれば、あまりよくなければ打ち切りにすればいいだけですが、人はそうはいきません。それに採用すると、その人の給料の額だけでなく、制服や座席の準備、社会保険への加入など、給料の2倍くらいの費用がかかるので、慎重にならざるをえません。

パートの場合は正社員よりは「採用してみて、仕事の様子を見てから判断しよう」となりやすいです。これは応募者にとっては採用されやすいともいえますし、入ってからクビにされる不安があるとも言えます。ただ、実際にはパートだとしても簡単にクビにされるようなことはありません。また、逆に応募者にとっても、職場が合わなければ他に移ることが正社員よりも気軽にできるので、お互い採用後・入職後に判断できる働き方だということです。

転職理由・退職理由を整理しよう

さて、採用担当者の考え方を理解したところで、転職理由・退職理由を話す準備をしましょう。

まずは本音の理由を紙に書き出そう

面接では本音の転職理由をそのまま伝えるとよくない印象を与えますが、隠そうとして抽象的になりすぎたり、ウソをついたりしては逆効果です。

例えば「もっと自分の力を発揮できる職場で働きたいと思って転職しました」などは一見すると前向きな内容ですが、私が面接官なら、こう考えます。

  • 前の職場で力を発揮できなかったのはなぜ?人間関係?扱いにくい人なのだろうか?
  • なぜ前の職場で力を発揮できなかったのが、うちの病院ならできると思っているのだろう?

面接官が転職理由を聞くのは、入職後すぐに辞めてしまわないかを確認するためです。先に説明した通り、面接官はリスクをとりたがりません。大したことない理由で辞めてしまったと面接官が感じた場合は、またすぐ辞めてしまうのでは?と思われてしまい、採用されません。そして、本音が見えない場合も、何か隠しているように思われてしまい、採用されないのです。

面接用の転職理由を考える前に、まずは本音の転職理由を紙に書き出しましょう。どんな小さなことでも構いません。辞める理由は通常ひとつではなく、いくつかの理由が重なっています。関連することをすべて書き出してください。参考として、よくある転職・退職理由を以下に羅列します。

  • 夜勤がつらい
  • 残業が多い
  • 人員不足で業務過多
  • 人間関係がうまくいかない
  • 出産をきっかけに
  • 旦那さんの転勤
  • 配属先の仕事が合わない

ひととおり出し切ったら、自分にこんな質問を投げかけましょう。

「仮にこれらがすべてクリアになったら、仕事を続けていたか?」

この質問への答えがYesなら、すべて出し切っています。Noなら、その理由として出てくることも、あなたの転職理由です。

似たもの同士をまとめよう

複数出したので、似たものもあるはずです。それぞれをグルーピングしましょう。例えばこのようなイメージです。

(1)長く続けていけそうもない
・残業が多く、労働時間が長い
・慢性的な人員不足で業務量が多い
・夜勤の頻度が多い

(2)仕事の任され方が不満
・婦長が自分の好きな看護師にばかり大事な仕事を任せるので、あまり気に入られていない私は雑用中心になっている

(3)子育てのために辞める必要があった
・産休、育休をとることはできたが、復帰したいと思える環境ではなかった

意味を変えずにプラスの表現に言い換えよう

このグルーピングしたものを、意味を変えずにポジティブな表現に変えてみましょう。例えば以下のようにです。

(1)長く続けていけそうもない
→ひとつの職場で長期的に仕事を続けていきたい

(2)仕事の任され方が不満
→もっと責任のある仕事を任されたい
→もっと患者さんと接する仕事がしたい

(3)子育てのために辞める必要があった
→妊娠・出産を機に一度職場を離れた

(3)は、プラスの表現になっているともいえるし、それほど変わっていないともいえるかもしれません。結婚・出産などについてはそれほど突っ込んで聞かれないのでこの程度で大丈夫でしょう。突っ込まれるとしたら「育休をとって復帰することは考えなかったのですか?」という質問です。これに対する回答は、(1)や(2)と混ざったものになるでしょう。つまり、復帰したいと思える職場ではなかったということですね。

ちなみに、どうがんばってもプラスの表現にできない転職理由もあります。例えば「激務過ぎて体を壊した」などです。そのような場合は「それは辞めても仕方がないな」と思えるように数字を交えて具体的に話すことです。例えば「毎日12時間労働、月の休みが2〜3日しかなく、お昼休憩もとれないことがあるくらい忙しくて、体を壊した」という理由なら、誰もが納得するでしょう。

面接で話すストーリーを考えめよう

ポジティブな内容にした転職理由をもとに、話すストーリーを考えましょう。すべてを言う必要はありません。応募している病院・施設に入職することで解決できる転職理由を話せばいいのです。

例文を2つあげます。

例文1

退職の直接のきっかけは、結婚と出産でした。産休・育休をとってからの職場復帰も考えたのですが、元々、残業が当たり前で休みも満足にとれない状況の中でもなんとか頑張ってきていたので、独身時代はなんとかなりましたが、子育てをしながらではさすがに難しいと思い、退職を決意しました。

例文2

看護師の仕事はとても好きで、ずっと続けていきたいと思っています。ですが現在の職場は大きな病院だということもあり、決まった業務をこなす仕事ばかりになってしまっていて、看護師としての専門スキルが身につきにくい環境です。私よりずっと経験のある先輩も私と変わらない仕事をしていたり、特定の仕事をずっと担当していたりするので、もっと様々な経験をして看護師として成長したいと思い、転職を決意しました。

面接でうまく話せる準備をしよう

これまでの説明で、話す内容の準備は問題ないでしょう。あとは当日うまく話せるようにすることです。いくら素晴らしい内容を紙にまとめていたとしても、それを伝えられなければ意味がありません。

以下に、うまく話すためのコツをまとめるので、参考にしてみてください。

まとめ

転職理由は、「それなら辞めても仕方がないな」「その理由で辞めたのなら、うちに入職してすぐ辞めることはないだろう」と面接官に思ってもらえれば勝ちです。面接官も不安なんです。なぜなら、採用した人がすぐに辞めてしまうと、上司に怒られたり評価がさがったりするからです。採用にはお金がかかるし、人の人生を少なからず左右することになるので、慎重に行われます。それを理解した上で準備をし、面接に臨めば、問題なく答えることができるでしょう。

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